令和を駆け抜ける

誣告と讒言を憎む評論。

法務

共有物の変更や管理、保存についてと共有者単独による妨害排除請求の基礎理論

共有物の変更や管理、保存についてと共有者単独による妨害排除請求の基礎理論をまとめる。 1、民法251条及び252条の解釈にあたってはこれら各条文に一貫した理論があるものととらえる。 2、251条 251条によれば、共有物の変更にあたっては共有…

家族制度に関する随筆(2)

2、家族の在り方が多様化しているから新しい家族制度が必要!? (1)そもそも、日本における家族の在り方とは何か。中学校やらで習ったことを覚えている方もいるかもしれない。かつては大家族といって祖父母とも同居したが、後に都市圏で働き、都市周辺の…

家族制度に関する随筆(1)

論文のようなタイトルですが、そこまで大げさなものではありません。 家族制度に関する書籍を読んだときに思ったことを脱線しまくりながら書く程度のものです。 1.夫が家族を統率する!? (1)何気なく家族法の基本書を読んでいると、ヨーロッパ諸国をは…

メモ、令和元年司法試験、知的財産法 第1問 設問1 答案

素人が試しに特許法部分の問題一部について答案を書きました。内容については信頼しないでください。 第一、第1問 1、設問1 (1)反論 125条ただし書によれば、123条1項6号に該当し、その判決が確定したときは、本件特許は特許を受けた時から存…

蔑称で呼ぶのはどうか

氏名を面白おかしく変えて蔑称にし、その蔑称をウェブ上で公開して用いることは、反社会的ないし秩序に反することではないかと思います。 最高裁は、人格権の一内容として、人には「正確に呼称される人格的利益」があるとしました(昭和63年2月16日最高裁判決…