令和を駆け抜ける

誣告と讒言を憎む評論。

南無

お経の最初は南無から始まる。

 

南無は、古代インド語で「お任せします」「帰依します」という意味だ。

 

日蓮宗などの「南無妙法蓮華経」は妙法蓮華経にお任せしますという意味。

妙法蓮華経はいわゆる法華経のこと。

 

そういえば、仏教では妙法「蓮」華経などと蓮の花が出てくる。仏像も蓮の花に乗っていたりする。

蓮の花は汚い泥の中でも清浄で美しい花を咲かせることから、どんな環境にいても理想的な人間になることができる、そういうことを諭している。

 

「南無大師遍照金剛」は真言宗。「大師」とは弘法大師を指す。遍照金剛は大師様のもう一つの名前。

 

南無阿弥陀仏」は浄土宗。そのまま、阿弥陀様にお任せしますという意味。

 

ここまで考えていふと思い出した。

 

幼少の頃によく読んだ地獄先生ぬ~べ~という漫画で「白衣観音経」(白衣神咒)という呪文があった。

白衣神咒は、「南無大慈大悲救苦救難広大霊感・・・」と始まる。

南無が「大慈大悲」にかかっているなら、「大いなる慈しみの心にお任せします」という意味になるのだろうか。

 

「南無」はお任せします、帰依しますという意味。覚えておくとおもしろいと思う。